2023-06-27

(2023-06-27) First time! Special roundtable alongside Morning Musume。12th generation & 13th generation members!

どうやってモーニング娘。に辿り着いた?

つんく♂:まず、モーニング娘。に入ったときのことを改めて聞いていこうかな。野中はモーニング娘。になりたかったの? それとも、いろんなアイドルグループのオーディションを受けてた?

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野中:14歳で初めて受けたオーディションがモーニング娘。です。小さい頃からずっと憧れだったので、モーニング娘。一筋でした。

つんく♂:小さい頃に聴いていたのは、どの曲が記憶にある?

野中:「ここにいるぜぇ!」が特に好きで、それを歌っている映像も残ってます。

つんく♂:14歳のときにオーディションを受けようと思ったのはなぜ?

野中:「笑顔の君は太陽さ」の「今しかできない 君がしたい事をしなよ」という歌詞にすごく感化されたんです。「オーディションを受けるのは今しかないんだ」と思って、決意しました。


つんく♂:ほ〜、なるほどね。合格できそうな予感はあったの?

野中:当時のオーディション要項に「英語ができる方大歓迎」と書いてあったんです。私はアメリカに住んでいたことがあって英語が得意なので、もしかしたら受かるかもしれないと思っていました。

つんく♂:いいね、その自信! 次、牧野は研修生を経てモーニング娘。になったわけやけど、違うユニットになる可能性もあったわけやんか。

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牧野:そうですね。でも、研修生からモーニング娘。のオーディションを受けたときに、審査員の方から「モーニング娘。になりたいですか? 新グループになりたいですか?」という質問があったんです。

私はモーニング娘。になりたくて研修生に入ったので、モーニング娘。になれてよかったと思っています。

つんく♂:落ちてたらどうしてた?

牧野:モーニング娘。になることしか考えてないので、今ちょっと考えつかないです……。

つんく♂:羽賀も研修生からモーニング娘。になったんよね。研修生の期間はあっという間やった?

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羽賀:小学6年生のときに研修生に入って、中学1年生でモーニング娘。になったので、あっという間でしたね。レッスンより、長野県から一人で新幹線で通うことがしんどかったです。

つんく♂:なるほど。寂しかった?

羽賀:寂しかったですね。同じ新幹線に乗るメンバーもいなくて、一人でご飯を食べていました。未だに新幹線の中で流れる音楽がちょっとトラウマなくらい、あの頃はしんどかったなと思います。

つんく♂:横山はどうやってモーニング娘。に辿り着いたの?

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横山:元々幼稚園からダンスを習っていて、ダンス動画を色々ネットで調べていたときに「そうだ! We're ALIVE」のミュージックビデオを見つけたのが最初の出会いです。

つんく♂:それが何歳くらい?

横山:小学校6年生くらいなので、12歳でした。


ここまでの人生、ぶっちゃけモテてきた?

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つんく♂:ここからは、モーニング娘。に入る前のことを聞こうかな。みんなは小学生くらいのときって、モテる方やった? それとも、男の子とは関係ないみたいな感じやった?

野中:私は、海外ではちょっとモテてました(笑)。でも、そのときが1番のモテ期だったかもしれません。

牧野:私は小学6年生の頃に、隣の男の子が告白してくれました。一人だけです。

つんく♂:小6のときの告白って何!?「付き合って」って言われるの!?

牧野:その子は手話の本を読んでて、授業中に手話で「好き」って伝えてくれたんです。

つんく♂:手話で「好き」って言われたのがわかったの!?

牧野:その子に「なんて言ったかわかる?」と言われて、「なんて言ったの?」って返したら「好きだよ」みたいな。

メンバー:かわいい〜!!!!

つんく♂:いいね(笑)。羽賀は?

羽賀:恋愛に興味がなかったんですよね。周りにいる友達は女の子ばかりで、恋愛の話をすることもなかったです。

つんく♂:その女の子たちは、どんなチームやった?

羽賀:グループに属してるというより、仲良い子とずっと二人で過ごしていました。なので、うるさいタイプではなかったと思います。

つんく♂:その子と離れて長野から通っていたわけやろ。「東京に何しに行ってるの?」ってならなかったの?

羽賀:なっていたと思います。でも、その子は男の子とも仲良かったので、私がいなくても寂しい思いはしてなかったのかなと。

つんく♂:横山は?

横山:私は幼稚園の頃にありえないくらいモテて。担任の先生が「こっちが恥ずかしくなっちゃうくらいモテてる」と言っていたらしいです。3人の男の子が私に手を洗う順番を譲ってくれたりとか。幼稚園の頃が一番モテていたと思います。

つんく♂:どちらかというと明るい子どもやったの?

横山:小学校3年生くらいまでは本当に人見知りで、友達とも全然喋れませんでした。4年生くらいから急に委員会や学年委員をやり始めて、明るくなれたのだと思います。

つんく♂:みんなは一番の青春時代をモーニング娘。に費やしているわけだけど、友達や同世代の子たちを見て、「自分の選んだ道は正解だったかな」「失敗したかな」と思った経験はない?

野中:SNSなどで青春してる人たちを見て「羨ましいな」と思ったり、すごく孤独感を感じたりするときもあります。「Be Alive」の歌詞にある「有名は孤独の裏返し」じゃないですけど。

つんく♂:そんなときもあるよね。

野中:でも、ライブやお仕事の活動をすると、そんな気持ちもすっ飛ぶくらい楽しいです。だから、「自分の決断って正解だったんだな」と心から思います。

牧野:私は友達を羨ましいと思ったことはないです。小学校や中学校のときの「将来何になりたいですか」という質問に「モーニング娘。になりたい」と書いてたので、「今モーニング娘。になってなかったら」と考えると恐ろしいです。

羽賀:私も友達を見ていて、「制服ディズニーしたいな」「渋谷に行ったりプリクラ撮ったりしたいな」と思ったことはあります。でも、それ以上に私はモーニング娘。やメンバーのことがめちゃくちゃ好きなんです。

私のことを一番理解してくれてるのはメンバーだし、尊敬もできて何でも話せるメンバーといる時間が生きている中で一番楽しい時間だなとすごく感じます。今自分がいるこの状況は絶対に間違いじゃなかったし、むしろ大正解だったなと。「あの時の自分、オーディションを受けてくれてめちゃくちゃありがとう」と思います。

横山:私もあまり友だちを羨ましいと思ったことはないです。モーニング娘。が大好きですし、他の人と違ったことをしている自分がすごく好きなんですよね。

選ばれた人しかなれないアイドルになれたことがすごく嬉しいし、自分が大学生活を謳歌している姿が想像できないので(笑)、自分の道が正解だったと思います。


12期&13期メンバーが気になるOGの噂とお気に入りの歌詞

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つんく♂:他のハロー!プロジェクトのグループを見ていて、「あのグループのこういうところいいな」と思う部分はある?

野中:グループそれぞれの色がありますよね。例えばモーニング娘。は、家族みたいな愛情があったり、その中にちょっと体育会系が入ってたりします。アンジュルムは友達のように仲が良くて、メンバー同志のわちゃわちゃ感があるイメージ。それも素敵だなと思いますが、「私はやっぱりモーニング娘。が一番だな」といつも感じています。

牧野:私は研修生の時に℃-uteさんのツアーに帯同したことがあるんですけど、パフォーマンスがめちゃめちゃかっこよくて。℃-uteさんがパンプスを履いて踊っているのに憧れて、私も春ツアーからパンプスを履くようになりました。

モーニング娘。のダンスにも、℃-uteさんのようなきれいな女性っぽい要素を取り入れられたら最強だなと思っています。

つんく♂:たしかに。

牧野:鈴木愛理さんにお会いしたときに、ヒールを履いたときの歩き方を教えてもらいました。ヒールを履いて踊るのは難しくて、多分5年前の私だったらできなかったと思います。でも今の私は℃-uteさんと同じぐらいの年齢になったので、頑張って挑戦してます。

羽賀:私は本当にモーニング娘。一筋なんですよ。のなちゃん(野中)も言っていたみたいに、モーニング娘。ってすごく温かくて愛情に溢れてるんです。でもライブやお仕事のことになるとめちゃめちゃ熱くて。これは、譜久村さんが作ってくださったモーニング娘。だと思っています。

あとはメンバー同士が自分の道を貫いているので、グループ内で何かが流行ることもあまりなくて。そういうのもすごく好きなので、私はモーニング娘。に入れてよかったなと思ってます。

横山:私は、アンジュルムさんがガチガチにパフォーマンスしたり、BEYOOOOONDSがトンチキソングで楽しませていたりする姿がすごくかっこいいなと思っています。他のグループのライブは見ていてすごく楽しいし、勉強になります。でも、やっぱりモーニング娘。が一番です。

つんく♂:じゃあ次は、モーニング娘。を卒業した先輩の気になる話や印象的なエピソードはある?

野中:噂で聞いたものでいいですか? 私は辻希美さんが大好きなんですけど、メイクさんから聞いた気になる話があって。

つんく♂:野中が入ったとき、辻はとっくに卒業してたでしょ?

野中:はい。グループ内で関わったことはないんですけど、ミニモニ。さんに憧れてたので、辻さんが昔から好きなんです。おとめ組のミュージックビデオの撮影時に、辻さんが前髪を上げなきゃいけないのが嫌すぎて大号泣したと聞きました。私はファンとして「可愛い……!」思って。すごく印象的でした。

牧野:私は去年の秋に、憧れの道重さゆみさんと一緒にディズニーランドに行ったんですよ。2人で行きたいとお話をしたら、スケジュールを合わせてくださって。アナと雪の女王の色違いのワンピースを着て、カチューシャも道重さんが買ってくれました。

パーク内もすごく楽しかったんですけど、帰りに「今日は1日ありがとう」ってプレゼントをくださって。お家に帰るまでが道重さゆみさんとのディズニーランドだなと思いました。

つんく♂:そのプレゼントには何が入ってたの?

牧野:アリスの可愛いバームクーヘンと、「真莉愛ちゃん今日はありがとう」と書いたお手紙です。すごく嬉しかったです。

つんく♂:かっこいい。羽賀は?

羽賀:これはモーニング娘。内でも有名な話なんですけど、田中れいなさんがある曲のレコーディングを一発で終えたと聞きました。元から一発収録の予定だったわけではなく、普通に1 回歌ったら「あ、もういいね」みたいな感じでレコーディングが終わった、という伝説が受け継がれています。

絶対に自分にはできないし、「その伝説は本当なのかな?」と思うくらいすごい話だなと。

つんく♂:それ何用のレコーディングかはわからんけど、タイプによっては一発OKもありそうやね。ディレクターが足りるって思ったらそれで十分なんで、れいなならありえる話だ。

羽賀:私は田中さんがすごく好きでライブとかもよく観させていただくんですけど、口から音源が出てるんじゃないかっていうくらい全てが完璧なんですよね。

レコーディングって、自分の意思もつんく♂さんやディレクターさんの意見もあるじゃないですか。だからこそ、私はいろんな意見を取り入れながら歌うようにしているんですけど、田中さんはつんく♂さんたちの意図なども全部理解して歌っているんだなと。真のハロプロだなってすごく感じました。

つんく♂:田中は最初、年齢をごまかしてオーディションを受けてたんだよね。年齢制限に引っかかって不合格。当時、俺は「ええやん! ロックやん! 入れようよ!」って思ったんだけど、主催者側がルールを破ると、後々もいろいろな秩序が守れなくなるかもって会議の結論になって。「確かにそうだね」と納得して、れいなとその家族にもアドバイスしたの。「来年も絶対に受けてね!」と。

全員:え〜!

つんく♂:でも、懲りずにちゃんと翌年もう1回受けにきて、受かった。この子すごいなって思ったのを覚えてる。なんですごいかって言うと、普通あのくらいの年齢やと、普通1年先なんて、もう飽きてたり他のことに夢中になってたりするもんやんか。

全員:すごい!

横山:私はあんまりOGの先輩方とお話ししたりプライベートでお会いしたりしないんですけど、唯一佐藤優樹さんとは結構お話させていただいてます。

つんく♂:へ〜! 何を喋るの?

横山:昨日は急に「来週日帰りで旅行に行かない?」って電話で誘われて戸惑いました(笑)。尊敬する部分もたくさんある本当にすごい先輩なんですけど、在籍中から不思議な方だなとは思っていました。

卒業された今は、「そんなこともやってたんだ!?」と思うことがたくさんあります。例えば、ライブ当日にみんなで発声とストレッチをするとき、いつも佐藤さんは楽屋にいらっしゃらなかったんです。

「一人になりたいのかな」とか「どっか別の場所で発声やってるのかな」と思ってたんですけど、実は会場のトイレ掃除をしていたらしくて。トイレの神様と一緒に掃除と発声をして、本番に望んでいたそうです。佐藤さんは唯一無二のアイドルだったんだな、と改めて実感しました。

つんく♂:ハハハハ! おもしろいね。さすが佐藤だ。では次の質問。モーニング娘。の曲の中で印象に残っている曲はどんなものがあるかな?

野中:私は「人生Blues」にすごく感化されて。最初に聞いたとき不思議なメロディーの曲だなと思ったんですが、聞けば聞くほど素晴らしい曲だなと思ったんです。「人生ってなんとも無理な場面から なんとかするからなんとかなる」というサビの歌詞が、人生の教訓にしたいと思うぐらい心に響きました。


つんく♂:「どういう意味やろう?」とは思わなかったんだ。歌詞を読んで意味がすぐにわかった?

野中:「人生Blues」の場合はサビの歌詞が自分の中にスって入ってきたので、疑問に思うことはなかったです。共感の気持ちの方が強かったです。

つんく♂:素晴らしい! ちなみに、なんともならないようなことって何があるんやろ?

野中:ちょうど10代の後半の頃、パフォーマンスに対する価値観の違いでメンバーとちょっとバチバチしてたことがあったんです。そんな時に「人生Blues」を聞いて、すごく響いた思い出があります。

牧野:私は、モーニング娘。'16の「そうじゃない」が初めてのセンターの曲でした。当時、いろんなことを教えてもらったり言われたりして、何が正しいかわからなくなってしまっていて。


牧野:そんなときにつんく♂さんが書いてくださった「右からね左へスルーだな」という歌詞を聞いて、「スルーしていいんだ」と思ったんです。自分の考えをなくさなくていいんだなと、助けられました。

羽賀:私は「Teenage Solution」のメロディがすごく好きです。プリキュアシリーズがすごく好きなので、「Teenage Solution」のイントロを聞いたときに、世界が真っ黒い雲で覆われてしまったところに変身した女性戦士が雲から飛び出してきて、1本の光が差したイメージが沸いたんです。


羽賀:つんく♂さんも「この曲は夜の街を車のテールライトが照らすようなイメージ」とお話されていたので、同じイメージ的には一緒なのかなと思っています。毎回歌っても絶対に飽きないという自信があるくらい大好きな曲です。

つんく♂:たしかに、同じイメージかも。

羽賀:あとは、「愛の軍団」の歌詞が好きです。全ての歌詞に共感ができると思っているんですけど、特に「世間を知らず 街を飛び出し ここで暮らす今 いつの間にやらふるさとのような温もり感じてる」の部分が印象的です。


羽賀:私も何も知らずに東京に来ましたが、きっといつか「モーニング娘。」や「東京」という場所が馴染むんだろうなと思いながら頑張ってきました。今はモーニング娘。がないと生きられないくらいなので、本当に歌詞の通りになったなと思っています。

あとは「本当に誰かを守りたけりゃ 他人の目なんて気になんない」という歌詞にすごく感化されて、私も何か守りたいものがあったら絶対に他人の目を気にせず、その人のことだけを考えて行動できる人間になりたいなと思いました。「愛の軍団」は、加入当時から今でも自分を動かしてくれる曲だなと思ってます。

横山:私は「Please!自由の扉」が大好きで、ほぼ毎年バースデーイベントでも歌わせていただいています。この曲は、まずアイドルが自由の扉をプリーズしてるのが面白いなと思って。

「今度こそギネスに載るくらいの 素敵な夢を描くよ」「自由の扉が待ってるから」という歌詞をアイドルが歌う状況ってなかなかないですよね。加入前に聞いていたときは、アイドルが自由の扉に向かって走るなんて、「矛盾してるけど面白いな」と思っていたんです。

でも、加入後初めてのツアーで歌わせてもらったときに、急に歌詞の解釈が変わったんです。夢を叶えてモーニング娘。に入った後、新しい夢を描くということの意味が腑に落ちたというか。それから「Please!自由の扉」がずっと好きで、毎日聴いています。

つんく♂:たしかに、メンバーの気持ちで考えたら面白いかもね。ええこと書いてるやん! って、自分で見返してそう思った(笑)。

メンバーはもちろんだけど、街でもファンの子たちが「何々という歌詞が好きなんです!」って言うてくれるから、歌詞も手を抜けへんなと思う。もちろんファンやお客さんも大事だけど、やっぱり歌詞はメンバーが一番納得してほしいのよね。

やりにくかったら嫌やし、「この曲は楽しいやろうか」とか「これは泣けるやろうか」と考えながら書いてる。今後も新しい曲が出るけど、歌詞まで含めて楽しんでもらえたなとは思ってます。


12期&13期メンバーの「つんく♂さんにこれを聞きたい!」

つんく♂:ここからは、みんなからの質問に回答していこうかな。では、野中から。

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野中:以前、つんく♂さんがメールで「メンバーの日常や活動で起こった出来事を曲の題材にしている」とおっしゃっていたことがすごく印象に残っています。最近の楽曲だと、どういうエピソードが題材になりましたか?

つんく♂:今日みんなが話してくれたことは、今後歌詞になっていくだろうなと思うよ。例えば、日本とアメリカの常識やルールが違うことを歌詞にしたとしたら「アメリカに住んでいた野中なら分かるかな」と思いながら書くと思う。

これまでは中学生や高校生の世界観が多かったけど、これからはもっと大人になっていくかもね。ディズニーランドが横浜の夜景になったりとか。そういうことを気にしてたらいいかなと思います。僕も上手く表現できるように頑張ります。

野中:ありがとうございます!

牧野:私が研修生のときにいただいたつんく♂さんからの通信簿に、「自分なりのギャグや自己紹介のキャッチフレーズがあるといいね」と書いてあったんです。モーニング娘。に入ってから「まりあん LOVEりんですっ」というキャッチフレーズができて、今ではテレビで共演した方が一緒にやってくださるまでになりました。

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牧野:最近だと北海道日本ハムファイターズの松本剛選手が「松本剛ラブりんです」とポーズをしてくれて、商品化までしたんですよ。自分の中ではキャッチコピーが浸透したなと思っています。

なので、ぜひ今日はつんく♂さんと一緒にLOVEりんポーズをしたいです!

つんく♂:(LOVEりんポーズをする)

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牧野:可愛いです!「つんく♂さんLOVEりんです!」ありがとうございます!

つんく♂:素晴らしい。研修生のときは牧野の持っているイメージを壊したかったんだと思う。牧野が自分で作った姿が、将来邪魔にならなければいいけどって心配してたのね。

例えば、直接話したわけじゃないので、本当の本心はわからんけど、今の辻を見てると子どもを育てるために体裁なんて気にしてられへんと思うんよ。さっきの辻のミニモニ。の話の時に話そうか迷ったけど、ここで伝えるね。

全員:(うなずく)

つんく♂:昔は辻と加護がいつも髪型を競い合ってたわけ。もちろん辻だけに限らず、みんな通る道でもあるんやけど、誰のリボンがどうだとか、ツインテールだポニーテールだ、前髪はどうするとか、お団子の形はどうだ、とかね。つまりは、「私はこうじゃなきゃ嫌だ」というこだわりを持ち始めるわけ。そして、それをメイクさんに示すことが自分の存在意義になってしまっていたと思うんよ。

ステージにあがる衣装は決まってしまってるし、自分のこだわる部分が絞られちゃうので、メイクや髪型にこだわることで、自分を解放してたはず。メイクさんはある種クッションになってくれてたんやね。

それこそ、佐藤がライブの日にトイレ掃除をするのも自分なりの表現だし。だから牧野に対して研修生時代を振り返っても「いつか誰もが認める存在になれる」と思っていたけど、「だからこそ早めに優等生キャラの自分を壊しとかないと後からしんどくなる」とも感じていたんだよね。

牧野:ありがとうございます。つんく♂さんのおかげで「まりあん LOVEりんですっ」というキャッチコピーが出来ました。すごく嬉しいです。つんく♂さんはお母さんよりもお母さんかもしれません(笑)。

羽賀:モーニング娘。には歴史が25年分詰まっていて、これからも長い年月をかけてモーニング娘。を繋げていきたいという気持ちがすごくあります。そこで、つんく♂さんが思う、「ここだけは受け継いでほしい」という部分が知りたいです。

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つんく♂:いいね。具体的なことで言うと、リズムを取ること。でも、「リズムに乗ってる」という意識でいるのはダメ。アメリカ人が自然に英語を話しているように、音楽が流れてきたら「このリズムはこうでしかない」というくらい身体に叩き込んでほしい。

精神的なことだと、後輩へのリスペクト。もちろん先輩は偉いけど、後輩になればなるほど覚えるべき曲の数は膨大になるんだよね。つんく♂や先輩がいたからこそモーニング娘。があるわけだけど、引き継いでいく人がいないと終わっちゃうわけ。だから本当に愛を持って可愛がってあげないと、モーニング娘。の存在が危うくなる。それが一番もったいないよね。

今日のみんなの話からめっちゃ愛を感じたし、先輩から受け継ぐものはたくさんあるけど、愛こそ大事というか。

羽賀:ありがとうございます。頑張ります!

横山:私は加入当時からずっと思ってることがあって。モーニング娘。の公式ホームページに載っているプロフィールに、同期の加賀楓まではニックネームが書いてあるんです。

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横山:それこそ、同期の加賀はつんく♂さんからエディー・カガっていうニックネームを頂いていていますが、私には未だにニックネームの記載がないんです。なので、今日はつんく♂さんにニックネームをつけていただいて、ホームページに載せたいなと。

つんく♂:今は何て呼ばれてるの?

横山:ファンの方には「横やん」や「横ちゃん」と呼ばれることが多いです。

つんく♂:なるほど、関西人は横やんって言うよね。

横山:割合的には一番横やんが多いかもしれないです。

つんく♂:名前だと田中れいなと被っちゃうもんね。

横山:そうなんです。田中れいなさんがいらっしゃるので、苗字であだ名をつけてくださる方が多いですね。

つんく♂:(しばらく考えて)……よっさん。

横山:よっさん!!

メンバー・スタッフ:(全員大爆笑)

つんく♂:でも、つんく♂が決めたあだ名は大体定着しない説があるからね(笑)。

横山:ありがとうございます。これからは、よっさんでいきます。


メンバーから見た先輩たちの印象は?

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つんく♂:ここからはメンバーについて聞いていこうかな。はじめに、みんなが思う譜久村のイメージを教えてください。

野中:私が加入してすぐに譜久村さんがリーダーになられたんですけど、譜久村さんの温かさに何度も助けられています。譜久村さんは「この子はこうして、ああして」と細かく指示をするいう風に指示をするというより、優しく見守ってくださるっていうスタンスなので、10代の思春期の時期ものびのびと活動させていただけました。

もし譜久村さんがもっと厳しい性格だったとしたら、私の根本的な性格も変わってたかもしれません。本当に譜久村さんの温かさに影響を受けています。

牧野:私の譜久村さんの印象は、アンパンマンです。

つんく♂:アンパンマン!?

牧野:いつも困ってる人を助けてくれます。ダンスを踊ってる時でも、鏡を見ている横目で新しいメンバーを見て、後から救ってくれるんです。ライブの前には「頑張ろうね」って言ってハグしてくれるとパワーがみなぎるので、アンパンマンと同じだなと思います。

羽賀:譜久村さんの魅力は、包容力ですね。加入したときから何度も譜久村さんには救われています。私は反抗期をモーニング娘。で迎えたので、譜久村さんに当たりまくってしまっていたんです。

つんく♂:そうなん? 例えば?

羽賀:中学2年生か3年生の頃、すごく機嫌が悪いときに椅子にすら座りたくなくて、床に座ってたんです。でも譜久村さんは優しいので、「あかねちん、ここ空いてるから椅子に座りな」って言ってくださったんですよ。でも私はそれを無視してしまって…。

ちゃんと次の日に謝ったんですけど、優しくしてくださった譜久村さんのことを傷つけてしまったかもしれないと思って、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいでした。私のことを批判することなく見守ってくださったのはすごく嬉しかったです。

今はライブ前に緊張しているときは勝手に譜久村さんの手をお借りしているんですけど、譜久村さんの手には温かさが詰まっているんです。安心感と仕事に対する熱量を人一倍持ってる方なので、私も影響を受けています。譜久村さんには言ってないですけど、譜久村さんみたいな人になりたいなって常に思ってます。

つんく♂:泣けるやん。素晴らしい! 横山は?

横山:私が思う譜久村さんは、天然なカメレオン。いろんな譜久村さんがいるんですけど、どの譜久村さんさんもすごく素敵な人で。

いつもそばで支えてくれて、困ったことがあったらさらっと助けてくれるのでお姉ちゃんみたいな存在です。後輩が好きなキャラクターを見つけたら買ってきてくれて、「これ好きだよね」と言って渡してくれたりとか。お姉ちゃんみたいな優しさがあるのに、実の兄弟では真ん中なので、実は甘え上手な部分もあるのかなと思ったりもします。

楽屋ではクスッと笑えるようなことを度々言ってくださりますし、ライブではちょっとセクシーな姿やかっこいい譜久村さんが見れたりするので、本当にいろんな顔を持っているんですよね。

でも全部がちゃんと譜久村さんなので、本当にカメレオンのようでかっこいいなって。私が在籍してる間のリーダーが譜久村さんでよかったなと思います。

つんく♂:では、生田先輩はどんな人ですか?

野中:生田さんは、野中のことを友達だと言ってくださってるんですよ。一番LINEしてる相手かもしれないです。

つんく♂:世間ではKY(空気が読めない)って言われているけど、実際はどうなの?

野中:こんなこと言うとキャラクターがぶれちゃうかもしれないんですけど、超空気読んでらっしゃいます。突拍子もないことを入れることがあるので、それがKYと言われることもあるのかなと。

そこが生田さんの個性だと思うんですけど、普段はもうすごく周りの空気感を見ています。自分がどう動けばいいのかを頭の中で計算しているので、尊敬しています。

牧野:生田さんはイケメンです。表ではあまり出さないかもしれないですけど、裏でそっと誰かを助けているんですよね。私が加入してすぐのときも、一人でダンスの練習してたら何も言わずに隣で踊ってくださって。そういうところがイケメンだなと思います。

羽賀:生田さんは、メンバーの中で一番人の感情を読むのが上手い方だなと思っています。KYだと言われていますが、すごく繊細な方なんですね。だからこそ、誰かが傷ついていないか目を配れるのだと思います。

誰かが一人でいるときって、 一人になりたい場合もあるし、いつの間にか一人になっちゃったときもあるじゃないですか。生田さんはその子の表情を見て「今この子は一人になりたいから行かないであげよう」とか「話しかけに行ってあげよう」と空気感を読んで行動しているんです。

私は人とスキンシップを取るのが超大好きなので、私が一人でいるときには話しかけてくださったり「羽賀ちん、隣に来ていいよ」と言ってくださります。

横山:私は、生田さんはすごく後輩思いだなと思っています。メンバーの良い部分や好きな気持ちを声に出して言ってくれるんです。なので、私自身もすごく嬉しいし、ポジティブな気持ちになります。

ダンスレッスンなどでも「横山はこっちの方がいいよね」と言ってくれて、自分のことよりも後輩を第一に考えていることが伝わってきます。すごく嬉しいですし、感謝しています。

つんく♂:次は、石田の印象を教えてください。

野中:石田さんは、一番印象の変化の回数が多かった方ですね。

つんく♂:見た目じゃなくて?

野中:中身の部分ですね。加入前は、石田さんに対して結構コミカルなイメージがあったんですよ。明るくてコミカルで、ダンスがすごく上手。

加入してからは、すごくストイックな部分をよく見るようになったのと、一人の時間も大切にされる方なので、ちょっと怖かったんです。でも、その後はすごく温かい方だなっていう印象に変わりました。

石田さんはお話しするときに心の底から思ってることを包み隠さず話してくださるので、私も心の底から思ってることを話せます。

牧野:石田さんはキュートなところがあるなと思います。最近だと「目の前にあると食べちゃうから」と言って、わざわざ遠くにあるカバンの方に入れてもみじ饅頭を食べられないようにするとか(笑)。一緒にいて可愛い部分がたくさんあるなと思います。

羽賀:石田さんは、ライブで良かったシーンがあると全部お伝えしてくださるんですよ。「ここのあかねちんすごく良かったよ」とか「あかねちんはここが良いから、こうしたらもっと良くなる」とか。

それがすごく嬉しかったので、私もメンバーの素敵な部分があったら伝えるようにしています。石田さんの温かい部分がすごく好きだなって感じます。

横山:石田さんは、お母さんですね。最近の面白い話やおすすめのアニメなど、何でも話したくなるような存在です。学校で起こったことを家に帰ってお母さんに「ねえ聞いて」って言いたい感じ。

石田さんはメンバーの嬉しかった話や楽しかった話を、同じ立ち位置で聞いてくれるんですよ。だから、何でも話したくなっちゃう。「このアニメ面白いから石田さんにも見てほしいんですよね」と言うと秒速で見てくれて。本当にいつも話してて楽しいです。

つんく♂:じゃあ最後、小田さくらについては?

野中:野中視点になってしまうんですけど、小田さんは私と性格が真逆だなと思うことが多いんですよ。

例えば、小田さんは言葉にしない感情まで汲んでほしいと思うタイプで、私はそこまで汲まなくて大丈夫で、事実だけを受け止めてほしいタイプなんです。なので、価値観や考え方を小田さんと共有するのがめちゃめちゃ楽しいです。

人それぞれで違うんだなと思いますし、小田さんに感化されることもすごく多いです。

牧野:私は10期のオーディションで一緒だった時から、歌が上手という印象が一番強いです。歌を初めて聞いたときに、「私と全然違う」と思ったのをすごく覚えています。

今は小田さんが「真莉愛ちゃんはこういう声だから、こうした方がいいんじゃないかな」と音響などについて一緒に考えてくださっています。特に歌の面で助けられていて、つい頼ってしまう存在です。

羽賀:私はメンバー全員を丸ごと守りたいし、毎日気をつけて帰ってほしいって常日頃思っています。その中でも、小田さんには特にその思いが強いです。

小田さんは、ステージ上ではすごくかっこいいパフォーマンスをされているんですけど、裏だと食べ物をこぼしてしまったり袖に何かをつけてしまったりしていて。助けたくなる部分がすごく多いんです。

一緒に歩いてるときに風が吹いてたらその方向に私が立ちたいですし、食べ物をこぼしたら真っ先にティッシュ出したいと思うんです。そんな小田さんのステージ上と裏でのギャップが可愛らしいです。

横山:小田さんは正義感に溢れたヒーローみたいな方です。羽賀さんも言ってたように、メンバーのことをすごい愛してくださっているし、困ったことがあったらすぐ手を差し伸べてくださります。

自分の考えをしっかり持ちつつ、メンバーの話もちゃんと聞いてくれるところはすごく尊敬しています。私は小田さんに憧れて入ったんですけど、加入前と加入後であまり印象が変わってません。小田さんは本当にアイドルなんだなと思える存在です。


フェスはいつものようにパフォーマンスをしてこそ正解

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つんく♂:最後に、野中からフェスに出る時の心構えについて質問があったから答えるわ。

フェスに出演したときの映像を見せてもらったけど、モーニング娘。を認めてもらいたくて勝負に行ってるような感じだよね。

その感じはとても良いとして、今後心構えをプラスするならば、「やってやろう」とか「舐められたらあかん」というのは考えなくて良くて。いつものようにパフォーマンス出来てこそ正解というか。

フェスだと披露できる曲も7曲くらいやから、「見せてやろう」と思って動きもちょっと大きくなってたかな。もう少し肩の力を抜いて、「やれることは何だろうか」ということを考えて臨むといいんじゃないかなと思います。では、最後に感想をそれぞれもらえると嬉しいです。今日はみんなありがとう、楽しかった。

野中:つんく♂さんのお顔を見ながら話す機会はなかなかないので、本当に貴重な機会を頂いたなと感謝しています。曲のイメージがディズニーランドから横浜の夜景に変わると予告をしていただいたので、これからちょっと大人っぽい曲が来るのかなと楽しみにしています。私たちも曲の世界観を表現できるように、全員で備えていかないとなと思いました。

牧野:始まるまでは少し緊張してたんですけど、つんく♂さんが笑いながら話を聞いてくださったので、すごく嬉しかったです。あとは「つんく♂さんLOVEりん」を見ることができて、私はとても幸せです!

羽賀:これまであまりつんく♂さんとお話しする機会がなかったんですけど、モーニング娘。のお父さんのような存在でもあるので、安心感がありました。つんく♂さんから直接言葉をいただけるのは、すごく嬉しかったです。

横山:私もこれまであまりつんく♂さんとお話することがなく、むしろ後輩の15期メンバーの方が先に対談をしていたので、ちょっと悔しい気持ちもありました。なので、「今日はついにつんく♂さんとお話できる!」とすごく楽しみにしていました。たくさんお話を聞くことができて、本当に幸せな時間でした。今日のことは今後にしっかりと繋げていきたいと思います!
https://note.tsunku.net/n/n070de06cfd4b

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